大将の想い
From the Owner
大将の想い
三十歳のころ、妻と世界を一周しました。
行く先々で、その土地の料理を食べました。
そうして帰ってきて思ったのは、日本食はやっぱり、世界一だ。ということでした。
世界に誇れる和食。その代表格が、うなぎです。わたしは、うなぎにとても魅力を感じました。
正直に言うと、そのころのわたしは、うなぎを触ったことすらありませんでした。捌いたことも、焼いたことも、もちろんありません。
それでも、うなぎ屋になりたい。そう思って、修行に入りました。
鰻で、自分の周りを幸せにしたかった。
それが、わたしがうなぎ屋を選んだ理由です。
鰻には、どんな食材よりも、人を幸せにする力がある。ひと口ふくんだ瞬間、お腹だけでなく、心の奥までほどけていく。あの感覚を、わたしは何度も、お客様の表情から見せていただきました。
Pay it Forward
わたしの目指す鰻は、ペイフォワードです。
鰻を食べた誰かが、隣の大切な人を、笑顔にする。
その笑顔が、また別の誰かへ。
小さな食卓から、幸せが、ゆっくりと連鎖していく。
美味しいものを口にすると、人はふっと顔がほころび、肩の力が抜ける。その時間が大好きです。
そんな景色を、もっと多くの食卓で見たい。そう思って、わたしは今日も、炭の前に立ちます。
本気で、世界平和のためには、鰻の力が必要だと、わたしは信じています。
大袈裟に聞こえるかもしれません。ですが、ひと口の鰻が、ひとりの心を満たす。ひとつの食卓を、満たす。ひとつの家族を、満たす。それが、街を、国を、世界を、満たしていく。
その始まりが、嘉門の鰻だったなら、これほど嬉しいことはありません。
鰻を食べて、お腹も心も満たして、そして、隣にいる大切な人が、幸せになりますように。
うなぎのぼりの一日になりますように。
地焼きうなぎ 嘉門 大将 古瀬 要